ハマモト経営の指針集 『論語』より

主要参考図書『論語新釈』宇野哲人著 講談社学術文庫

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「因もその親を失わざれば、また宗とすべきなり。」

読み方「いんも その しんを うしなわざれば、また そうと すべきなり」

(意味)妻の親戚に対しても親切に接すれば、自分の親戚と同じように信頼しあえるのだ。

→ 日頃親しみを感じない人々を思い浮かべてみる。

その人たちに親しく接してみよう。

人脈が一気に広がり、多くの味方を獲得できる。人脈こそ、財産だ。






「君子は食飽くを求むることなく、居安きを求むることなし。」

読み方「くんしは しょく あくを もとむる こと なく、きょ やすきを もとむること なし」

(意味)学問を究めようとする者に、豊富な食物や安楽な住居を求める暇はない。

→ つい物質的に豊かで楽な生活を求めるのは人情というもの。

しかし、真のリーダーとなって社会貢献に勤めようとする者は、その誘惑に負けてはいけない。

そんな時間があれば、少しでも自分自身を高めるために使うべきだ。






「事に敏く、しかして言に慎しみ、有道に就て正す。学を好むと謂うべきのみ。」

読み方「わざに するどく、しかして ことに つつしみ、ゆうどうに つきて ただす。がくを このむと いうべきのみ」

(意味)仕事は敏しょうに、しかし言葉はみだりに発せず、徳の高い人に自分が正しいかを問う。このような人こそ、学問を好む人なのである。

→ 仕事は遅く、ぺちゃくちゃしゃべり、間違っていても気にしない人になっていないか。

または、そのような社員が職場にいないか。

仕事をテキパキとし、私語無く、正確さをチェックする組織風土にすれば、良い会社になる。





「子貢曰く、貧にして諂うなく、富みて驕ることなきは、如何と。子曰く、可なり。未だ貧にして楽しみ、富みて礼を好む者には若かざるなりと。」

読み方「しこう いわく、ひんに して へつらう なく、とみて おごる こと なきは、いかんと。しいわく、かなり。いまだ ひんに して たのしみ、とみて れいを このむ ものにはしかざるなりと」

(意味)子貢が尋ねた。「貧乏でも卑屈になってへつらったりせず、裕福になってもおごることが無い人間はどうですか」。孔子が言うには「よい。しかし、貧乏でも道を楽しみ、裕福になっても礼を好むものには及ばない」と。

→ してはいけないことをしないのは当たり前。

ルール以上のことをしているかどうかがその上の段階である。

社員が最低限の規律を守れるようになったら、皆が楽しんで主体的に仕事に励む状態を目指そう。





「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う。」

読み方「ひとの おのれを しらざるを うれえず、ひとを しらざるを うれう」

(意味)他人が自分を知らなくてもそれを残念に思うことは無い。自分が他人を知らないことは残念に思う。

→ 人生の目的は何か。

自分を磨くことであれば、他人が自分を知らなくても一向に構わない。

しかし、自分が他人を知らないと、自分を磨くうえで問題が生じる。徳の高い人を知ることが大切だ。



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