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「十八史略」に学ぶ兵法経営【目次】

6.リーダーの条件と承継編

 権力者とリーダーの違い(2)覇者と王者      


覇者の代表は、春秋時代の春秋五覇である。

どの五名かということについては諸説あり、

斉(せい)の桓(かん)公、
秦(しん)の穆(ぼく)公、
宋(そう)の襄(じょう)公、
晋(しん)の文(ぶん)公、
楚(そ)の荘(そう)王、
呉(ご)王の闔閭(こうりょ)、
呉王の夫差(ふさ)、
越(えつ)王の勾践(こうせん)

などが挙げられる。

覇者といっても、最初のうちは南方から
進出してくる蛮族を阻止して周王室を守る、
つまり

「尊王攘夷(そんのうじょうい)」

のために中原諸国が団結したのだが、
その場合の統率者が覇者であった。

ところが、そのうちに周王室を無視して、
蛮族だった楚がみずからを「王」と
呼ぶようになり、
中原に進出して覇者と称するなど、
周王室を守るという目的が
失われてしまった。

そして、ただ力で諸侯を支配するのが
覇者と呼ばれるようになったのである。

王者の代表は、

夏(か)の禹(う)王、
殷(いん)の湯(とう)王、
周の文(ぶん)王または武(ぶ)王

が挙げられる。

→続く「権力者とリーダーの違い(3)湯王の祈り」
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