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「十八史略」に学ぶ兵法経営【目次】
8.時代を読む先見と行動編
先が見えない時代のリーダーの資質…(6)雄大な構想を描く
第五の資質は、
雄大な構想を描いている
という点である。
唐の太宗、李世民は、国内ではさまざまな 改革を推進して国土を回復させ、
唐の土台を築きあげたのみでなく、 北方異民族の脅威を取り除き、 壮大な帝国を築き上げた。
宋の太祖、趙匡胤は、
「私は天下の兵乱を鎮(しず)めて、 国家長久の計を立てたい。
どのような方法があるか」
と、重臣の趙普に尋ねている。
そして、短命に終わった五代の国々とは
異なる、三百年以上続く国の基礎を作った。
元の太祖、成吉思汗も言うまでもなく、
巨大なモンゴル帝国の土台を作り上げた。
「十八史略」では、彼が沈着にして雄大な
計略をもった人物であり、兵を用いることは 神のように素晴らしかったと 称(たた)えている。
以上のような資質を持つ者が、 先の見えない時代を切り開き、 人類に希望の光を与えるのである。
企業においても、社長に同様の資質が 必要であることはいうまでもない。
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