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「十八史略」に学ぶ兵法経営【目次】

8.時代を読む先見と行動編

これから起きることの本質(2)元、西夏を亡ぼす  

即位の年、鐵木眞は蒙古の諸王、
群臣を召集し、九旒(きゅうりゅう)の
白い吹き流しをたてて即位式を行った。

群臣はともに尊号をたてまつり、
成吉思(じんぎす)皇帝と呼んだ。

元の西夏征服の経緯を見てみよう。

皇帝即位よりも前、南宋の
開禧(かいき)元年(西暦千二百五年)、
元の太祖は西夏に遠征し、
力吉里塞(らくりさい)の地を
攻め落としていたが、
開禧三年の秋にも再び西夏征伐に出かけた。

南宋の嘉定(かてい)二年
(西暦千二百九年)の春にも、
元の太祖は西夏の河西(かせい)の地を
征伐し、しばしば西夏の兵を破った。

西夏の国主は、
自分の娘を太祖に嫁がせて和議を請うた。

嘉定十一年、元軍は西夏に遠征して
その王城を囲んだ。

西夏の国主は西涼(せいりょう)の地に
逃げた。

南宋の宝慶元年(西暦千二百二十五年)、
元の太祖は西夏に遠征し、
甘肅(かんしゅく)等の州を取り、
とうとう沙陀(さだ)の地を越えて、
黄河上流の九渡(きゅうと)の地にまで
迫った。

宝慶二年、ついに元は西夏を亡ぼし、
西夏の国主を捕虜にして帰還した。

元は、わずか二十年余で西夏を
亡ぼしたのである。

金に対してはどうだったであろうか。

→続く「これから起きることの本質(3)元、金を亡ぼす」
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