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「十八史略」に学ぶ兵法経営【目次】

6.リーダーの条件と承継編

人間が寵愛しやすい順番と傾向(4)和帝と宦官    


外戚の専横が目立つようになると、
天子は孤独になる。

なぜならば、政治のことを相談しようにも
周囲には外戚一派ばかりでそれ以外の臣下は
遠ざけられており、だからといって後宮の
女たちに相談するわけにもいかない。

そこで登場するのが
宦官(かんがん)である。

天子はいつでも側にいる宦官を
寵愛するようになった。

東漢の孝和皇帝は、継母の竇(とう)太后と
竇憲(とうけん)ら竇一族の専横に
苦しめられていた。

勢いが強くなった竇憲が謀反を企てたとき、
和帝が相談をした相手が宦官の
鄭衆(ていしゅう)である。

鄭衆と共に兵を整え、
竇憲を自殺に追い込んだ。

これ以来、東漢では宦官の権力が
増していった。

やはり、困ったときに側にいてくれる者には
寵愛を傾けるものである。

→続く「人間が寵愛しやすい順番と傾向(5)玄宗、徽宗と佞臣」
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